修繕

え~、毎度ばかばかしいお笑いを一席。

とある建築会社い一本の修繕依頼がまいこみます。

営業マンは指示された家につきチャイムを押しますと

「ピンポーン」

「はーい」

中から聞こえてきたのは、うら若い女性の声。

営業マンはネクタイに手をやります。

「はいはい。お待たせしました。」

と、でてきたのは声とは全くそぐわない大柄な女性、というよりロン毛の男性、

営業マンはあっけにとられていると

「さぁどうぞ」と中に通されます

リビングはピンク一色に染められたメルヘンな世界。

営業マン、気を取り直し、本題に

「今日はどちらかを修繕されたいとのことで、一体どちらを。」

部屋を見渡す。

「やーねー。困ってたのよ」

「?そうでしょうね。ですから私が呼ばれたわけで。ところでどこが?」

「やーね。見たでしょ。」

「いえ、まだ拝見しておりません。どちらが?」

「あら、やーねー、見なかったの?」

「はい、だからどちらが…」

営業マンが言い終わる前に

「だから屋根や言うとるやろ!!」

その声は長年営業マンがきいたどんな大工さんよりも

一番ドスのきいた声でございました。